必読!カスタマーサクセスの転職に役立つおすすめ本8選

カスタマーサクセス職への転職を考えているものの、「どの本を読めばいいかわからない」「未経験でも理解できる本を知りたい」と悩んでいませんか?
カスタマーサクセスは、近年SaaS業界を中心に急速に注目度が高まっている職種です。しかし、その概念や役割は多岐にわたり、「顧客の成功」という本質を理解せずに業務に就くと、ミスマッチが生じる可能性もあります。
この記事では、カスタマーサクセス職への転職を目指す方に向けて、絶対に読んでおくべき入門書から、さらに知識を深めたい方向けの実践書まで、最新の市場トレンドを反映したおすすめ本を厳選して紹介します。それぞれの書籍が、あなたの転職活動や入社後のキャリアにどう役立つのかを具体的に解説します。

この記事を読んで、カスタマーサクセスへの理解を深め、転職成功への第一歩を踏み出しましょう!

そもそもカスタマーサクセスとは?

「カスタマーサクセス」とは、顧客が自社の製品やサービスを使って成果を上げられるように能動的に支援し、顧客の目標達成に貢献するプロセスや職種のことです。
SaaSやサブスクリプション型サービスが主流となった現代のビジネスにおいて、顧客に長期的にサービスを継続利用してもらうことが企業の成長に不可欠です。カスタマーサクセスは、単なる「解約防止」ではなく、顧客を成功へと導くことで、結果として自社のLTV(顧客生涯価値)最大化を目指します。

なぜ今カスタマーサクセスの本を読むべきなのか?

カスタマーサクセスへの転職を考える上で、書籍による学習は非常に効果的です。
特に、以下の3つの点で役立ちます。

カスタマーサクセスの本質的な理解:
「顧客の成功」という概念や、顧客との信頼関係構築の重要性といった、教科書的な知識を体系的に学べます。
面接での説得力向上:
書籍で得た知識は、面接での志望動機や、自身のスキルを語る際に活かせます。具体的な事例やフレームワークを交えて話すことで、採用担当者からの評価を高められます。
入社後の早期活躍:
書籍で得た知識は、入社後のOJT(オンザジョブトレーニング)をスムーズに進める手助けとなります。また、カスタマーサクセスの全体像を理解することで、チーム内での立ち位置や今後のキャリアパスも描きやすくなります。

絶対に読むべき!CSの青本と赤本

まずは、カスタマーサクセスについて学ぶ上で避けては通れない2冊を紹介します。これらは通称「青本」「赤本」と呼ばれ、カスタマーサクセス職を目指すなら必読の書籍です。

【赤本】『カスタマーサクセスとは何か』

カスタマーサクセスとは何か 日本企業にこそ必要な「これからの顧客との付き合い方」(出典:英治出版の公式HP

カスタマーサクセスの概念を理解するための入門書

  • 書籍の概要:
    『カスタマーサクセスとは何か』は、カスタマーサクセスの本質や重要性、顧客との新しい関係性の築き方について、日本企業向けにわかりやすく解説した書籍です。
  • この本で何が学べる?
    「顧客の成功が、結果として自社の成功につながる」というカスタマーサクセスの大原則を、具体的な事例を交えて学べます。顧客を「購入して終わり」ではなく「購入からが始まり」と捉えるサブスクリプション時代のマインドセットを身につけるのに最適です。
  • 転職にどう役立つ?
    面接で「カスタマーサクセスとは何か?」と聞かれた際に、この本で得た知識を基に、あなた自身の言葉で本質を語れるようになります。未経験者でも、この一冊を読めば自信を持って面接に臨めるでしょう。

【青本】『カスタマーサクセス実行戦略』

カスタマーサクセス サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則(出典:英治出版の公式HP

実践的なスキルを身につけたい人向けの教科書

  • 書籍の概要:
    「カスタマーサクセス実行戦略」は、組織の立ち上げから運用、人材育成まで、実践的な知識が網羅された書籍です。カスタマーサクセスの専門組織を立ち上げたSansan社の事例をもとに、具体的なフレームワークやノウハウが解説されています。
  • この本で何が学べる?
    「KPI(重要業績評価指標)の設計」「組織の作り方」「成功事例」など、明日から実務で使えるノウハウが凝縮されています。カスタマーサクセスの概念だけでなく、具体的な「戦略」や「戦術」を学びたい方におすすめです。
  • 転職にどう役立つ?
    面接で「入社後にどのような貢献ができるか?」と聞かれた際に、この本で得た知識を基に、具体的な施策や戦略について話せるようになります。特に、カスタマーサクセスの立ち上げフェーズにある企業や、より専門性を求められる企業の選考を受ける際に有利に働きます。

さらに知識を深めたい人におすすめの書籍

ここからは、青本と赤本を読み終え、さらに専門的な知識を身につけたい人向けのおすすめ本を紹介します。あなたの興味や目指すキャリアに合わせて、本を選んでみましょう。

カスタマーサクセス・プロフェッショナル

カスタマーサクセス・プロフェッショナル(出典:英治出版の公式HP

この本では、カスタマーサクセスとして働きたい人がそのキャリアを実現するためには、どのように行動すればいいのかを解説しています。カスタマーサクセスに興味があり、実際にカスタマーサクセスとして働いてみたいと考えている人は是非読んでみてください。また、カスタマーサクセスやそのマネージャーに必要なスキルや、優秀なマネージャーを育てる方法などにも触れています。そのため、カスタマーサクセスに向いているかどうかの判断方法や、カスタマーサクセスに関連する人事や教育担当者にも役立つ情報が得られます。カスタマーサクセスの需要が高まってきている現在、カスタマーサクセスのプロフェッショナルのなり方やその育成方法を知り、市場価値の高い存在になる手助けをしてくれる1冊です。

増補改訂版 カスタマーサクセス実行戦略

増補改訂版 カスタマーサクセス実行戦略(出典:翔泳社の公式HP

この本は日本のSaaS市場の発展に伴い、カスタマーサクセスについて知るべき項目が増えたことで、増補改訂版として大幅にページ増をしています。こちらの本も表紙が青色なので、先に説明した青本と間違えないよう注意が必要です。本では少し難しい言葉が散見され、カスタマーサクセスの初心者が読むには難易度が高いかもしれません。ただ、カスタマーサクセスの概念から企業における実行戦略までを1冊にまとめた本で網羅性が高い内容となってます。創業当初からカスタマーサクセスの育成に取り組んだSanSanの成果や知見が凝縮された教科書のような本で、これからカスタマーサクセス組織を立ち上げる方にとって、『組織の作り方』『人材育成』という点の知見を得られます。また、カスタマーサクセスの評価軸や組織の拡張についても詳しく紹介されており、概念や役割を体系的に学べます。

THE MODEL

THE MODEL(出典:翔泳社の公式HP

カスタマーサクセスが注目される背景には、サブスクリプションサービスの浸透などビジネスの変化に伴う営業プロセスの細分化があります。この本ではそのような営業プロセスを型化した『THE MODEL』について詳しく書かれています。THE MODELは、営業活動を『マーケティング』『インサイドセールス』『外勤営業』『カスタマーサクセス(定着化支援)』の4つに分けて考えます。

この本では、サブスプリクションビジネスに適した営業体系を構築したセールスフォース・ドットコムの事例を挙げながら、THE MODELの優れた点を解説しています。SaaS時代における成長戦略や、オペレーションの全体像を理解するのに役立つ1冊となっております。

本書には、『今後はこれまでの営業スタイルは通用しない』と書かれており、新しい営業プロセスで顧客の心理状態を読み解く手法や、組織の力を引き出すマネジメントや経営を解説しています。また、インサイドセールスやカスタマーサクセスを本質的に理解せず組織に導入することは危険であると書かれており、カスタマーサクセスを導入した上で、顧客との関係を深めて互いに成長する重要性についても言及しています。

プロダクト・レッド・オーガニゼーション 顧客と組織と成長をつなぐプロダクト主導型の構築

プロダクト・レッド・オーガニゼーション(出典:日本能率協会マネジメントセンターの公式HP

この本は、プロダクト開発を実践するにあたって有益な1冊となっております。そもそもカスタマーサクセスの導入以前にプロダクトに価値あるものでないと、消費者は購入に至りません。本ではプロダクトの開発を進めていく中で直面する課題に対する、適切な対応やアプローチの方法を示しています。真の顧客主義をプロダクトデータから導き、プロダクト主導型組織の構築を目指す参考書です。

プロダクトが企業の成長を導き、顧客の獲得と維持、成長の促進、組織課題の優先順位づけの手段となることが、デジタルファースト時代のビジネスの姿だとしています。プロダクトは単なる商品から、ユーザーが自ら価値を見出す『モーメント・オブ・トゥルース(真実の瞬間)』として顧客体験そのものになりました。売り切り型ビジネスでなく、体験に価値を置くビジネスが成功していく現在において、いかにプロダクトから得られるデータを組織で活用し、組織全体を改革していく必要性があるかについて解説しています。

サブスクリプション実践ガイド――安定収益を生み出すビジネスモデルのつくり方

サブスクリプション実践ガイド(出典:英治出版の公式HP

この本では、サブスクリプションというビジネスモデルの解説から、サービスの継続利用を促す実践的な事例までを紹介しています。カスタマーサクセスを導入する上で、特にサブスクリプション型ビジネスモデルはいかに顧客をサービスに留めておくかがカギとなります。具体的には、サービスの企画立案を意味するプランニングや、どのようにサービスを運用するかの基本設計などの事例を紹介し、KPI(重要業績評価指標)の見方から企業の成功の原因を明らかにするところまでを解決します。また、業種別に具体的な事例が紹介されており、理解しやすい構造となっています。

サブスクリプションモデルは顧客との関わり方が全てだと書かれており、労力や投資を惜しまないことの重要性について言及しています。その中で、サブスクリプションモデルをストック型収益と考える安易さが、最大の敗因となるとも書かれています。消費者が支払う値段以上の価値を、当たり前に提供できなければサービスとしての価値を失うということです。それができて初めて、安定した収益を生み出すことが可能になるわけです。是非この本を読んで、安定収益を生み出すビジネスモデルの作り方を学んでみてください。

CX(カスタマー・エクスペリエンス)戦略―顧客の心とつながる経験価値経営

CX(カスタマー・エクスペリエンス)戦略(出典:東洋経済新報社の公式HP

この本では、CX(消費者の経験)を通して、人々の心理や感情を科学的に解き明かし、マネジメントすることに関して書かれています。ITの発展により、技術は指数関数的に進化しており、それに伴い、同じ値段の中でより良いサービスを購入する顧客のスマート化も顕著です。人々の生き物としての心理や感情は普遍的なものなので、そういった顧客の心とつながる経験価値経営のノウハウについて書かれている本です。顧客ファーストな経営を行う上で、『選ばれる会社』『神対応』は仕組み化できると書かれています。

『なぜ今、カスタマー・エクスペリエンスなのか?』から考え、『カスタマーエクスペリエンスは企業収益に貢献するのか』『カスタマーエクスペリエンス戦略のマネジメント、テクノロジーとはなにか』についてまで詳しく紹介されています。少し難しい言葉も散見されますが、カスタマーサクセスとの差異についても詳しく解説されているので、是非新たな知見を深めたい人にオススメです。

以上が、『できれば読んでおきたい本6選』でした。かなり専門性の高いものもありましたが、青本と赤本だけでは物足りない人にとっては、とても参考になる本ばかりですので、よりカスタマーサクセスについての知識をつけたい人は、是非読んでみてください。

まとめ

ここまで、『カスタマーサクセスとは何か』『カスタマーサクセスが注目されている背景』『カスタマーサクセスに関する書籍』について紹介してきました。まずは、青本や赤本を読んでカスタマーサクセスに関する基礎的な知識をつけ、『できれば読んで欲しい書籍6選』の中から、自身にとって必要な知識が得られる本を取捨選択することをオススメします。本によっては内容が被る部分もあると思われますが、どの本にも共通して書かれていることが、カスタマーサクセスの本質でもあるので、幅広い知識をつける為にも是非読んでみてください。

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