今だからこそSaaS企業に転職すべき理由!募集中の職種や将来性を解説!

本記事では、今だからこそSaaS(Software as a Service)企業に転職すべき理由について解説します。

この記事を読まれている方の中には、「最近SaaSという言葉をよく見たり聞いたりするけど結局何なの?」と感じている方も多いと思います。SaaSとは『Software as a Service』の略で、名前の通り、ソフトウェアをサービスとして提供することを指します。代表的なサービスの例として、GmailやSalesforceなどが挙げられます。インストールが必要ない、Webサービスで提供されるといった特徴もあります。ユーザーにソフトウェアのサービスを提供している企業がSaaS企業となります。

SaaS企業の募集している職種や今後の将来性などについても解説するので、興味がある人や転職を考えている人は最後まで読んで、是非自身がSaaS企業への転職に向いているのかどうかを考えてみてください。

SaaSとは

ここからはSaaSについてより具体的に、種類やサービスを展開している企業について解説していきます。

SaaSの特徴

SaaSには主に2つの特徴があります。1つ目は、『インターネット環境が整っていればどこからでもアクセスが可能なこと』、2つ目が『複数人数による管理や編集が可能なこと』です。有名なサービスである『Google ドキュメント』『Google スライド』『Google スプレッドシート』もSaaSに当てはまります。SaaSは、上記のようなサービスだけでなく、提供するサービスの幅が広いことも特徴です。

ユーザーにとって導入コストが安いといったメリットも存在します。SaaSではソフトウェアをクラウドで利用するため、ユーザーは開発費用がかからず、導入コストを抑えられます。また、サービスを提供する企業が、ソフトウェアを最新の状態に更新するため、保守のランニングコストも抑えられます。

デメリットとしては、ソフトウェアの機能が限定されてしまい、提供されているサービス以上の効用を得られないことが挙げられます。柔軟性が効かないこともあるため、自社にマッチするかどうかを見極めなければいけません。場合によっては、自社のシステムの構成内容をSaaSに合わせて変えていく必要もあります。

SaaSが増えてきた背景

現代の社会において、SaaSの概念が徐々に広がってきていることは想像しやすいです。その原因にはさまざまな社会的要因があり、ここ最近では新型コロナウィルスの蔓延が挙げられます。ステイホームやテレワークなどの影響でオフラインの対人コミュニケーションが減り、オンラインのコミュニケーションが圧倒的に増えました。対面でのコミュニケーションが減ることでデジタル化が進み、SaaSの増加に繋がりました。SaaSの台頭によりこれまでのコミュニケーションが大きく変化し、業務が効率化されました。

SaaSの種類

SaaSは細分化が可能です。SaaSは『Vertical SaaS』と『Horizontal SaaS』の2種類に分類できます。

Vertical SaaSは業界に特化しているSaaSを指します。名前の通りVertical(=垂直)なので、業界によって求められる機能などを掘り下げて展開するイメージです。具体的には、農業や医療など業界特有の課題を解決するのに役立ちます。Vertical SaaSは専門的な知識が必要です。

Horizontal SaaSは、名前の通りHorizontal(=水平)なので、Vertical SaaSとは異なり、特定の業界に絞らず幅広い業界に展開されるサービスを指します。一般的に SaaSといわれている場合は、こちらのHorizontal SaaSを意味している場合が多く、多くの業界にも利用されるチャットサービスなどを指します。

SaaSを展開する企業5選

ここでは国内外問わず代表的な SaaS企業について紹介していきます。実際にこれを読んでいる方も既に使っているサービスが存在するかもしれません。

株式会社マネーフォワード

家計や資産などの、個人のお金に関する現状や課題をリアルタイムで可視化し、解決を目指すPFM(Personal Financial Management)サービスを展開します。
https://corp.moneyforward.com/

Chatwork株式会社

業務の効率化と会社の成長を目的に、メール・電話といったツールや会議に代わるビジネスコミュニケーションツールを提供します。中小企業向けビジネスチャットで日本国内利用者数1位で導入企業は30万社を超えます。
https://corp.chatwork.com/ja/

サイボウズ株式会社

アプリ作成やグループウェア、メール共有といったクラウドベースのグループウェアや業務改善の提供を軸に、社会のチームワーク向上を支援します。
https://cybozu.co.jp/

ここまでは、日本国内における代表的な SaaS企業について紹介しました。ここからは、世界的に有名な SaaS企業についても紹介していきます。

salesforce.com

クラウドアプリケーション及びクラウドプラットフォームを提供します。世界No.1のCRM(Customer Relationship Management)になります。
https://www.salesforce.com/jp/

Slack Technologies

仕事に必要なメンバーや情報、ツールをまとめるコラボレーションハブです。Slack 日間アクティブユーザーの居住国は150カ国を超えます。
https://slack.com/intl/ja-jp/about

上記以外にも、Googleなども SaaS企業に該当します。テレビ広告や電車広告でも散見される企業もあり、 急成長している企業が多いです。

SaaS企業に必要とされる職種

ここからはSaaS企業に必要とされる職種について解説していきます。現在の職種が、SaaS企業への転職を有利に働かせるのかどうか、是非参考にしてみてください。

マーケティング

SaaS企業に必要とされる職種の1つ目はマーケティング職です。SaaS企業におけるマーケティングでは、新規顧客にサービス利用を促すことや既存顧客に継続的なサービス利用を促すことが求められます。また、データ分析力が重要でサービスをどのように改善して、顧客に継続的に利用してもらうかを考えます。さらに自社サービスの良さについて深く理解し、それを顧客に適切に伝えられるかどうかが大きな鍵となります。 

マーケターのSaaS市場での需要は非常に高く、転職先としても人気があります。 SaaSは有形商材に比べて、売り上げを上げるまでにかかる時間が膨大ですが、ユーザーが継続的にサービスを利用してくれれば、利益は安定します。そのため、ユーザーを獲得し、継続的にサービスを利用してもらうための重要なポジションをマーケターは担います。現在マーケティングを経験している方で、マーケターとしての新たなスキルを身につけたい方にとってSaaS企業への転職はとてもおすすめです。

インサイドセールス

SaaS企業に必要とされる職種2つ目として、インサイドセールスが挙げられます。インサイドセールスは営業職の一種で、新規顧客に対して電話やメールを用いて営業活動し、商談をフィールドセールスとに繋げます。SaaSビジネスにおける営業は「売って終わり」ではなく「売ってからが始まり」です。つまり、顧客にサービスを継続的に利用してもらえないと、自社の売り上げに繋がりません。

セールスフォース・ドットコムが提唱する営業プロセス『The Model』では、営業を4つのプロセスに分割します。営業プロセスは『マーケティング』『インサイドセールス』『フィールドセールス』『カスタマーサクセス』の順番になります。近年インサイドセールスという職種も SaaSの増加に伴い増加してきました。 SaaSビジネスにおいて、営業プロセスを分割することは、各フェーズでの営業成功率を上げるために重要です。インサイドセールスの経験がある方は、是非 SaaS企業への転職にチャレンジしてみてはどうでしょうか。

フィールドセールス

SaaS企業に必要とされる職種3つ目として、フィールドセールスが挙げられます。フィールドセールスはインサイドセールスから商談を受け継ぎ、商談が成功してサービス利用が開始されると、顧客対応はカスタマーサクセスに移ります。顧客が自社のサービスを利用するかどうかが決まるため重要なポジションです。

現時点でフィールドセールスを経験されている方は他の職種に比べても多いでしょう。経験者が多いが故に競争率も高まるため、 SaaS企業でフィールドセールスを経験してスキルを高めることをおすすめします。一概にフィールドセールスといっても取り扱うサービスが有形商材や無形商材、to Bやto Cなど形態によって営業プロセスは異なります。SaaS企業においては無形商材でto B向けが主流なため、経験がない方は、チャレンジしてみてはどうでしょうか。

カスタマーサクセス

SaaS企業に必要とされる職種4つ目として、カスタマーサクセスが挙げられます。カスタマーサクセスは、名前の通り『カスタマー(=顧客)』に『サクセス(=成功)』してもらうことが目的で、長期的にサービスを利用してもらうための役割を担います。

カスタマーサクセス職も近年注目を浴びている職種ですが、カスタマーサクセスという言葉を聞いたことがない方も多いのではないでしょうか。カスタマーサクセス職は SaaS企業の増加に伴い注目を集めている職種です。ポテンシャル採用がある職種なため。経験してみたい人や気になっている人は、自身のスキルアップのためにも SaaS企業に飛び込んでチャレンジしてみることをおすすめします。

エンジニア

SaaS企業に必要とされる職種5つ目として、エンジニアが挙げられます。SaaSはソフトウェアを提供するので、エンジニアの存在は必要不可欠です。エンジニアは現在、どの企業においてもとても市場価値が高いです。エンジニア経験者は増加傾向にありますが、まだまだ需要は高く、特に SaaS企業では即戦力として働ける機会が豊富です。 

SaaS企業のエンジニアとして働くメリットは多数あります。まず、 SaaSは継続的にサービスを改善していく必要があります。そのため、企業のエンジニアの学習への投資が他業界に比べ多くなる傾向があります。また、ユーザーの行動を分析した上でプロダクト改善するため、ユーザーのための利便性を考えたサービス開発を経験できます。さらに、 SaaS企業ではエンジニアが開発しやすい環境が整っているだけでなく、報酬体系や福利厚生も充実していることが多いです。 SaaS企業でエンジニア職を経験することによって得られるメリットは多くあります。

デザイナー

SaaS企業に必要とされる職種6つ目として、デザイナーが挙げられます。 SaaS企業におけるデザインの意義とは、かっこいいWebサイトを作ることではなく、ユーザーに分かりやすいサービスを作ることにあります。

SaaSに慣れていないユーザーは使い方を煩雑に感じてしまう場合があります。そういった人たちに対して、分かりやすいサービスを提供するためのデザインが求められます。また、エンジニアやプロダクトマネージャーと相談しながら、ユーザーの満足度を上げるための業務も担います。デザイナー経験者の方で、最先端の領域で幅広い知見を手に入れたい方にとっては、SaaS企業のデザイナー職は選択肢の一つになるでしょう。

プロダクトマネージャー

SaaS企業に必要とされる職種7つ目としてプロダクトマネージャーが挙げられます。プロダクトマネージャーは、エンジニアやデザイナーといった多くの職種の人と相談しながら、プロダクト作りの全体統括をします。プロダクト自体が良いものでないとサービスは売れないので、プロダクトマネージャーも非常に重要なポジションです。また、マネージャーとして、チームメンバーを統括するため、マネジメント能力やコミュニケーション能力も求められます。ユーザーの立場になって考えることができ、人とコミュニケーションを取ることが好きな人に向いています。

プロダクトマネージャーを経験している人も市場には少ないです。SaaS企業におけるプロダクトはユーザーのニーズに合わせた定期的な改善が必要なためスキルアップができます。SaaS企業への転職を考えてみてはどうでしょうか。

ここまで主にSaaS企業に必要とされる職種を7つ紹介しました。経験したことのある職種があった場合は、 SaaS企業への転職を前向きに考えてみることをおすすめします。

SaaS企業の将来性

ここからは、SaaS企業の将来性について解説していきます。

上述した通り、時代の変化と共にSaaS企業は急速に増加してきています。結論からいうと、そのようなSaaS企業の将来性は大いにあります。
これからの時代みなさんの生活にITは必要不可欠です。今後、メタバースやNFTといった新しいテクノロジーが徐々に台頭するにあたり、SaaS市場もそのようなテクノロジーの台頭に伴い成長していくと考えられます。 
SaaS企業へ早期に転職することは、これからの流行に乗り遅れないことにも繋がります。是非将来性のある SaaSの業界に飛び込み、自身のスキルアップに繋げ、社会の変化に対応できる人材へとステップアップすることをおすすめします。

SaaS企業のやりがい

次に、SaaS企業で働く上でのやりがいについて紹介していきます。

SaaS企業で働くやりがいは多いです。時代の最先端の技術が用いられる分野で働けるため、自らの手で新しい時代を作る経験ができるでしょう。今後も伸びると言われる市場なため、新しい挑戦の機会も豊富です。単調な業務に飽き飽きしている方にとっては刺激があります。
SaaS企業で働くことで顧客が抱えている課題や潜在的なニーズを引き出す経験をできます。顧客に寄り添い、顧客が成功して喜び、自社の売り上げにも繋がることは大きなやりがいとなるでしょう。

SaaS企業への転職はおすすめ?

結論として、SaaS企業への転職はおすすめです。上述した通り、市場の将来性もあり、必要とされる職種も豊富にあるので、今までのキャリア次第では転職のチャレンジがしやすい環境です。また、職種が豊富なため、自ら手を挙げることで幅広い職種を経験できたり、さまざまな知見を身につけたりすることができます。

 SaaS業界は変化が激しいため、従来の常識や固定観念が覆されることもあり、常に新しいことにチャレンジしたい人にとっては刺激が多くて楽しめるでしょう。

未経験でも転職できる?

ここまで読んで、SaaS企業への転職に興味が湧いた人が多ければ幸いです。『SaaSについて全然知識がないし、本当にやっていけるのかな』と考える人もいるでしょうが、SaaS企業への転職は未経験でも可能な場合があります。これまでSaaSというビジネスモデルに一度も携わったことがなくても経験が活きる可能性はあります。

また、カスタマーサクセスといった新しい職種ではポテンシャル採用もあります。カスタマーサクセスも、エンジニア同様、市場価値の高い職種であるにもかかわらず経験者が少なくブルーオーシャンと言えます。カスタマーサクセスは分析力やコミュニケーション能力など、幅広いスキルが身につく職種なため、ポテンシャル採用を行なっている『今』挑戦してみることをおすすめします。

まとめ

ここまで、 今だからこそSaaS企業に転職すべき理由について解説してきました。 SaaS企業やSaaS企業に転職するメリットなどが伝われば幸いです。SaaS企業で働くことによって幅広いスキルや経験を得られます。 法人営業経験や論理的思考力、職種間の連携、コミュニケーション能力、協調性などを習得できるでしょう。

急成長を遂げている SaaS業界だからこそやりがいのある環境が整っていると言えます。是非、少しでも興味が湧いたなら、 SaaS企業への転職にチャレンジしてみてください。

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